遺言執行人がいる場合の注意点
遺言執行人がいる場合の注意点は、遺言と異なる内容の遺産分割ができるかどうかがわからないということです。これはどういう問題なのかをご説明します。 遺言執行人がいない場合 遺言執行人がいない場合、相続人全員の合意があれば、遺言と異なる内容の遺産分割協議をすることはできます。遺産分割協議が遺言に優先するので、遺産分割協議どおりの遺産分割をすることができます。 遺言執行人がいる場合 しかし、遺言執行人がい…
不利な自筆証書遺言が見つかったら
自分に不利な自筆証書遺言が見つかった場合でも手の打ちようはあります。その自筆証書遺言のとおりに遺産分割しなければならないと決まったわけではありません。ここでは、不利な自筆証書遺言が見つかった場合の対処法をご説明します。 自筆証書遺言のとおりに遺産分割する必要はない 相続人全員が自筆証書遺言とは異なる内容で遺産分割をする合意をした場合、その合意のとおりに遺産分割をすることができます。 その自筆証書遺…
相続放棄は司法書士か弁護士か?
相続放棄の依頼は司法書士にするか、弁護士にするかということでお悩みの方もいらっしゃいます。 結論から言えば、司法書士でも弁護士でも相続放棄の手続き自体に大差はありません。報酬は事務所ごとに違うので一概にどちらがお得とも言えません。司法書士事務所でも高額の報酬を取るところもあれば、弁護士事務所で格安のところもあります。 弁護士に依頼するメリット 違いがあるとすれば、弁護士の場合、相続放棄だけではなく…
包括受遺者になったら行うこと
包括受遺者としての権利を失ってしまうことも 包括受遺者になったら行うこととして不動産登記があります。不動産登記をしないでいると、不動産に関する権利を失ってしまう場合もあります。それはどういう場合かというと、相続人が不動産を第三者に売ってしまう場合です。包括受遺者と相続人との間に争いがある場合は、相続人がそのような強硬手段に出ることもあります。したがって、登記は早く済ませた方が安全です。 包括受遺者…
遺留分請求の金額を増やすポイント
遺留分請求の金額を増やすポイントは3つあります。 遺留分請求の対象となる隠し相続財産の調査 遺留分請求の基礎をなす相続財産の評価 特別受益性の主張 ではなぜ、この3つがポイントになるかをご説明します。 遺留分請求の金額は以下のように決まっております。 遺留分請求の金額=(相続財産+特別受益)×遺留分割合 ということは、左辺の遺留分請求の金額を増やしたかったら、右辺の(相続財産+特別受益)×遺留分割…
銀行預金の相続手続き
銀行預金の相続手続きのポイントは2点あります。 相続した銀行預金を遺産分割の対象とするかどうか 相続した銀行預金の払い戻しが認められるかどうか 以下、順番にご説明致します。 銀行預金を遺産分割の対象とするかどうか 相続した銀行預金は死亡と同時に分割されます。したがって、原則的に相続人全員で話し合って、銀行預金の分け方を決めるという遺産分割の手続きは不要です。なお、分割の割合は、法律で決められている…