相続によって生じた未支給年金を請求したい

未支給年金とは何か

年金を受け取る権利のある人が死亡した場合において、本来その人に支払われるはずだった年金は、遺族のうちの一部の人がそれを支払うように請求することができるのです。このように、未だに支給されていない年金という意味で、未支給年金といいます。

未支給年金は誰が受け取れるのか

では、その一部の人とは具体的に誰を刺すのでしょうか。未支給年金は、配偶者・子供・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹が請求することができます。ただ、これらの人であれば必ず未支給年金を請求できるという訳ではないのです。つまり、以前、死亡した人といっしょに生活をしていた人、という条件がつきます。誰かに、「この人はたしかに、死亡者の生前、その人といっしょに生活していました」というように証明してもらい、生計同一申立書というものを提出することで未支給年金を受け取れるのです。

相続と未支給年金

相続が発生すると、様々なトラブルが発生するものです。ただでさえ、遺産分割に関してなど多くの問題のある中で、未支給年金についてまで揉めるとなると大変ですよね。しかし、未支給年金にいう「生計の同一」とはどういうことをいうのかなど少々やっかいな問題を含んでいるのもたしかなのです。このような問題に巻き込まれるおそれにある方は、無駄なトラブルを避けるため、専門家に相談し事前に適切な措置を講じるのがよいでしょう。