相続税法の改正について

相続税法改正について

平成23年度の相続税法改正案は、震災の影響などから法案が成立せず、相続税法改正について審議も先送りとなっています。平成23年度については、相続税法について大きな改正は無いようですが、今後この相続税法の改正案が適用されることによって、相続税の支払いによる負担が増えてしまうことも大いに考えられます

相続税法改正案に関する内容

相続税法改正案の具体的な内容は、例えば基礎控除額の減額や、相続税率の引き上げです。基礎控除は、今まで相続全体に対し5000万円に、法定相続人(法律で定められた相続できる人)1人につき1000万円を加えて基礎控除額としていました。この基礎控除の範囲内であれば、相続税がかからないのです。しかし、相続税法の改正案ではこの基礎控除が相続全体で3000万円、法定相続人1人につき600万円までと、かなりの減額が見られます。さらに、取得財産に応じてかかる税率も引き上げられることとなり、結果的に相続税の支払い負担が大きくなるでしょう。この相続税法の改正が具体的にいつから適用されるかということは、現時点では明言できません。相続税法改正については今も審議中です。ただし、相続税対策を積極的に行うことで、被相続人の財産を守りながら相続税の負担を減らすことは可能です。相続や相続税対策でお悩みの方は、弁護士までご相談頂ければと思います。