遺産相続税率とは
遺産相続における計算
遺産相続では、被相続人(故人)が遺した財産を相続人(相続できる人)が承継します。さらに、遺産相続する財産をそれぞれの方法で評価した上で、その評価額に応じて相続税が算出されます。相続税の算出には、評価額に対して実際の取得金額に応じた遺産相続税率を乗じます。ただし、遺産相続税には基礎控除や税額軽減措置による控除などがあります。ですので、遺産相続する財産の評価額から、基礎控除を引いたうえで、遺産相続税率を掛けます。
遺産相続税率
遺産相続税率は、法定相続人(法律によって定められた相続できる人)の取得金額に応じた6段階の超過累進税率という方式が採られています。
取得金額 | 遺産相続税率 | 控除される額 |
~1000万円 | 10% | |
1000万円~3000万円 | 15% | 50万円 |
3000万円~5000万円 | 20% | 200万円 |
5000万円~1億円 | 30% | 700万円 |
1億円~3億円 | 40% | 1700万円 |
3億円~ | 50% | 4700万円 |
さらに、個別に遺産相続控除がある場合、算出した税額から引きます。税額控除には、贈与税額控除や配偶者に対する控除、未成年者控除や外国税額控除などがあります。遺産相続における計算は複雑なだけでなく、他にも手続きや添付書類を用意するなどの負担がかかります。少しでもお困りのことがありましたら、弁護士までご相談下さい。