川崎における事例 -相続人同士の関係が希薄な場合-

当事務所では全国各地からご相談頂いております。特に関東地区は裁判所が近いこともあって、ご依頼いただくことが多くございます。

また、相続に関しては、他の案件にも増して、あらゆる専門的な知識が必要になりますし、知らなかったために不利益を被ることもございます。相続で有利に交渉を進めることができるように、早期にぜひご相談して頂きたく思います。

1. 川崎での相続事例

相談者の祖父が亡くなり、相続が発生しました。相談者の父親が被相続人の息子なのですが、父親は事故で5年前に亡くなっており、母親と2人で川崎に暮らしています。祖父が亡くなり、伯父、叔母(父親の兄弟)から連絡があり、遺産分割協議に参加するようにと言われました。

しかし、父は長男であったにも関わらず、祖父の反対を押し切って母と結婚したため、息子である相談者も父方の親戚とはほとんど話したことがございません。

今週末に伯父と叔母と3人で相続の会議を川崎の祖父の家で行うことになったのですが、どのようなことに注意して臨んだらよいでしょうか?というご相談でした。

2. 相続財産について

(1) まずは相続財産の洗い出しをしましょう

このようなケースでは、相談者は被相続人とも他の相続人とも関係の薄い方ですので、他の相続人である伯父や叔母に相続財産を隠されるということが考えられます。

当然、正直に提示されるべきですが、被相続人と同居していた相続人が財産を目録に載せないことはよくあることです。ですから、1回目の会議で容易に判を押さないことです。 そして、こちら側でも相続財産を洗い出すことをお勧めします。

(2) 正確に不動産を評価をしましょう

相続財産に不動産があれば、その評価がどのように為されているのかということが一つのポイントになります。

遺産分割においては、家を本来売却して分けるべきなのですから、当然実勢価格(不動産を譲渡する際の実際の価格)によって評価がなされるべきなのです。しかし、固定資産税評価や路線価によって計上されてしまうことがあります。(川崎ですと現在あまり差はないということですが)実際より低い評価に基づいて行われた遺産分割で確定すると、それだけ損してしまうことになるわけです。

また、川崎で実勢価格を調べたければ、川崎の不動産屋で調べることができますし、大手不動産屋であれば、川崎でなくても調べることができます。

当事務所では、相続財産調査のみでも川崎は近いので、直接出張して10万円~20万円程度で受け付けております。ぜひご相談ください。