遺言執行とは?
遺言執行とは
遺言執行とは、遺言の内容を実現することをいいます。たとえば、不動産の登記手続きを行うのも遺言執行の一部です。
遺言執行を行うのは誰か
遺言執行を行うのは、相続人又は遺言執行者です。
遺言によって遺言執行者が決められている場合には、遺言執行者が遺言執行を行います。また、相続人が家庭裁判所に遺言執行者を選ぶよう申し立てた場合にも、遺言執行者が遺言執行を行います。
遺言執行者がいない場合は、相続人が遺言執行を行います。
遺言執行のトラブル
遺言執行のトラブルには次のようなものがあります。
- 遺言が無効だと争う人がいる
- 遺言の対象となっている財産を引き渡さない人がいる
- 遺言の内容が不公平だと主張する相続人がいる
このうち、「遺言が無効だと争う人がいる」、「遺言の対象となっている財産を引き渡さない人がいる」という場合には、最終的には相続人又は遺言執行者が訴訟をすることになります。
また、「遺言の内容が不公平だと主張する相続人がいる」という場合には、遺言執行自体は済ませることもできます。しかし、遺言執行が終わった後で、遺留分減殺請求という訴訟をしてくる場合があります。
この遺留分減殺請求訴訟を起こされた場合には、相続人や遺言執行者が訴訟対応をするのではありません。この場合は、遺言執行は終わっていますから、遺言によって財産をもらった人が訴訟をすることになります。