不動産の相続について
遺産相続において、土地や建物といった不動産は相続財産の大きな比重を占め、同時に相続税として課税対象になります。そして、遺産相続の際には、その相続税を計算する上で財産を評価する必要が出てきます。
相続財産が、現金のみであれば、評価は簡単にできますし、分割も容易ですが、土地や建物といった不動産は、現金などに比べて評価が難しくなり、分割もしにくいものです。さらには、評価方法が時価による(相続時点における価値を評価する)という規定になっているところも、不動産の相続の難しさです。
財産の評価方法は種類ごとに異なりますが、不動産の相続において主に用いられる評価方法は以下のようになっています。
市街地の宅地 | 路線価方式による評価 |
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郊外や農村にある宅地や田など | 倍率方式による評価 |
家屋 | 固定資産税評価額での評価 |
このように、不動産の中でも、その種類によって評価方法が異なります。
不動産の相続は難しいですが、遺された家族が相続税などで大きな負担を強いられる可能性もあります。相続対策として、あらかじめ金融資産の割合を増やしておいたり、不動産の有効活用、評価額をさげるなどの行動も選択肢としてあります。
相続の際に不利にならないよう、自分が所有している不動産がどのように評価されるのかを把握しておくことをお勧めします。お悩みの際は弁護士にご相談下さい。