一人の相続人にだけ財産を残すことはできますか?

「どうしても後継の長男にほとんど全ての財産を相続させたい」と思い、遺言書を作ることがあります。でも、他の相続人が不満に思い遺留分減殺請求をされてしまうと、遺留分を侵害した部分の財産を渡さなくてはならなくなります。 そこで、一人の相続人にほとんどの財産を相続させるための方法として、生前に被相続人がその他の相続人に事情を話して、納得してもらい、あらかじめ遺留分放棄の手続きを生前に裁判所でしてもらうやり…

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スムーズな遺産相続手続のために(登記)

遺産分割協議でもめて一苦労。その後、手続の中でさらにもめる。そんなことにならないように、取得財産が確定したらスムーズに財産の名義変更を行うことができるよう、相続登記についてご説明いたします。 不動産の登記 取得財産に土地や建物がある場合、登記を行います。具体的は、所有者変更の「所有権移転登記」をその不動産を管轄している登記所(地方法務局)で行います。 登記が完了したら「登記済証書」が交付されますが…

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遺言信託とは?

最近多くの金融機関が宣伝するようになり、一般的になってきた「遺言信託」ですが、何のことかピンとこないこともあるでしょう。実は、「遺言信託」には2つの意味があります。 そもそも「信託」とは何か? 信託とは財産の所有者が財産を信頼できる人に委託して、一定の目的のもと、設定した受益者のために管理したり、処分したりしてもらう制度です。 「遺言信託」その1(=遺言による信託) 遺言によって信託を設定し、財産…

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弁護士に遺言の作成を依頼する必要はあるの?

最近では、本屋に行けば「遺言の書き方」といった書籍がたくさん売っています。本を買えば済みそうですが、弁護士にわざわざお金を払ってまで遺言の作成を依頼する必要はあるのでしょうか? 遺言とは? そもそも遺言とは、人が死んだ後に、その人の意思を実現するための法律行為です。適正に作られた遺言は法律的な効果を持ち、当人の死亡とともに効果が発生します。一方で、民法の定める方式に従わないもの(例えば署名や押印が…

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遺産相続と相続路線価

遺産相続において、土地や建物といった不動産は相続財産の大きな比重を占め、同時に相続税として課税対象になります。そして、遺産相続の際には、その相続税を計算する上で財産を評価する必要が出てきます。 それでは、現金のように正確な価値が分かりづらい不動産は、いったいどのように評価するのでしょうか。実は、この不動産の評価において、相続路線価という言葉や相続路線価方式という評価方法が出てきます。これらについて…

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不動産の相続について

遺産相続において、土地や建物といった不動産は相続財産の大きな比重を占め、同時に相続税として課税対象になります。そして、遺産相続の際には、その相続税を計算する上で財産を評価する必要が出てきます。 相続財産が、現金のみであれば、評価は簡単にできますし、分割も容易ですが、土地や建物といった不動産は、現金などに比べて評価が難しくなり、分割もしにくいものです。さらには、評価方法が時価による(相続時点における…

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法務局での相続登記

法務局での相続登記について 相続登記とは、相続を原因とした所有権の移転登記であり、相続による名義変更手続きです。相続などによって不動産を取得した場合の相続登記はその不動産管轄の法務局で行います。 もし、土地や建物など、不動産を相続によって得た場合、すみやかに名義の変更手続きが必要です。法務局での相続登記に関して強制的な期限などはありませんが、後々のトラブルや煩雑な手続きにも繋がってしまう恐れがある…

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遺産相続における郵便貯金

遺産相続において、現金や預金の相続は土地や建物と同様、大きな比重を占め、同時に遺産相続税として課税対象になります。そして、遺産相続の際には、その遺産相続税を計算する上で財産を評価する必要が出てきます。 相続財産が、現金のみであれば、評価は簡単にできますが、土地や建物などのように、評価しにくいものも多くあります。郵便貯金も同様に、評価したうえで遺産相続税が発生します。 遺産相続における郵便貯金の評価…

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遺産相続における単純承認

相続における承継は、現金や土地といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産まで承継しなければなりません。相続人が何も行わなければ、遺産の中の借金は相続人が負担することになります。この相続の方法は、単純承認と呼ばれます。 借金の負担などに配慮し、民法ではこの単純承認の他に、相続権放棄と限定承認という選択も認めています。以下に単純承認を含める3つの選択肢をまとめます。(相続人が何もしない場…

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遺産の相続権放棄について

相続権放棄とは、その言葉通り全面的に遺産の承継を拒否してしまうことです。 通常の場合であれば、財産を放棄することなどあまり無いように思えます。しかし、相続における承継は、現金や土地といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産まで承継しなければなりません。ですから、明らかにマイナスの財産である借金の方が多い場合は、相続権放棄をした方が賢明です。 遺産を相続するか、相続権放棄するかについて…

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