相続はどこで行われるのか?

管轄と相続 皆さんは、「管轄」という言葉をご存じでしょうか。 法律の世界において、よく問題になるのは、「裁判管轄」というものです。裁判管轄とは、簡単に言うと、どこの裁判所で裁判や調停が行われるか、ということですが、この裁判管轄が、問題の解決にとって重要な役割を担うことが多々あります。 東京と福岡のどちらが管轄になるのか 裁判管轄が相続問題の解決に一役かった場合の事例をご紹介しましょう。 Aさん(東…

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相続登記手続きはどのようにすればよいですか?

まず、相続手続きは相続人が相続の開始を知ったときから数ヶ月単位で色々な期限が設けられているため迅速な対応が必要となります。 相続登記手続きまでのおおまかな流れを説明しますと被相続人の葬儀はもちろんですが、相続人および相続財産の調査、確定から相続方法の決定(承認するか放棄するかなどここまでを3ヶ月)、準確定申告(ここまでを4ヶ月)、そし相続税の計算と相続税の申告。ここまでの相続手続きをすべて10ヶ月…

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名古屋の実家で遺言を発見した場合はどうなりますか?

Aさんの家族は、5人家族で名古屋に実家があります。母親と父親、三男は名古屋に住んでいますが、二人の息子は東京に独立して住んでいます。 名古屋に住んでいた父親が亡くなってしまい、遺産相続が発生しました。家族は遺言の存在をまったく知りませんでしたが、生前父親の書いた遺言が名古屋の実家で発見されました。 子どもたちも遺言の内容を確かめ、遺産相続するにあたり、遺産分割協議をすることになったのですが、この場…

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遺言に関しての話し合いなどは東京で行うべきですか?

遺言内容に関する話し合い 福岡に実家を持つ5人家族において(夫、妻、娘2人と息子1人)、夫が亡くなってしまったとします。そして例えば、遺言の内容が「妻と子どもたちで話し合って決めてくれ」といった内容の場合、遺産分割協議をする必要があります。 しかし、現実に子どもたちが東京で仕事をしながら1人暮らしをしているといった場合も多いでしょう。 それでは、そういったケースでは、子どもたちのいる東京と実家のあ…

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養子縁組した場合の相続はどうなりますか?

「かわいい孫にも相続させるために養子縁組をする。」とか、「子どもができなくて養子を迎える」ということは少なくないことです。 しかし、養子縁組によって、後々の法律関係が複雑になってしまうことも少なくありません。 1. 養子縁組と相続の基本 そもそも養子は相続人となり得るのか? 養子は実子同様に相続人になります。相続割合も実子と変わりません。また、養子縁組をした養子が亡くなった場合、養子に子や孫がなけ…

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遺産相続に必要な書類は何ですか?

遺産相続に必要な書類 遺産相続に必要な書類として、おおまかに言えば①~④があります。 遺言 まずは①遺言があります。これは法定の要件さえ充たしていれば書式・用紙のサイズなどに関しては自由です。遺言を書く場合は、弁護士に法定の要件を充たし、有効かどうか相談することをおすすめいたします。 遺産分割協議書 ほかにも、②遺産分割協議書は必要になる場合が多いでしょう。これは、遺産分割協議を行った際に、その内…

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法定相続人がいない場合はどうなりますか?

法定相続人がいない場合 実際に被相続人が亡くなったときに、法定相続人がいない場合があります。具体的に、どういう場合があるのでしょうか。 たとえば、相続人となるべき者(法定相続人)が戸籍上見当たらないときがあります。また、法定相続人全員が相続の放棄をしたときなど、自ら望んで相続する権利を放棄したような場合も考えられます。 代襲相続人 法定相続人がいない場合でも、代襲相続人がいる場合は、相続が行われま…

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遺贈と相続の違いは何ですか?

遺贈と相続 相続という言葉と違って、遺贈(いぞう)という言葉は聞き慣れないかもしれません。では、どう違うのでしょうか。ここでは、遺贈と相続の違いについて簡単にご紹介いたします。 遺贈とは 遺贈とは、被相続人が遺言によって相続財産を無償譲渡することを指します。ここで無償譲渡を受ける人、すなわち財産をもらう人のことを、受遺者(じゅいしゃ)といいます。 遺贈と相続の違い①―遺贈は遺言でしかできない 遺贈…

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相続人不存在のとき、相続財産はどうなりますか?

相続人不存在ということがあるのかと思うでしょうが、まれなケースで、①天涯孤独で配偶者や子どころか親、兄弟もその代襲相続人も現れないことがあります。これを相続人不在といいます。 また、②マイナスの財産ばかりで全員が相続放棄をして相続人不在となってしまうこともあります。 相続人不存在の場合、一方では(1)相続人を探さねばならず、また(2)他方では相続人が出現するまで相続財産を管理し、清算しなくてはなり…

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相続が起こったらどうしたらよいですか?

自分の相続で大切な家族がもめなくて済むように、相続財産の分割を遺言に残すのがいいでしょう。しかし、現実にはそうなかなかうまくいかないのが現実です。相続問題が起こったら、まず弁護士に相談するとよいでしょう。 相続問題 (3カ月以内にすること) 人が亡くなったら、7日以内に死亡届を出して、葬儀をすませ、49日の頃から相続のことを考え始めるものです。 そして、まず考えるのが、①相続人は誰か、②相続財産は…

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