遺産分割協議がまとまらないとき
相続は親族の間のことですから、遺産分割も話し合いでまとまるのが一番でしょう。しかし、どうしてもお互いの利害が絡んでしまうと、なかなか話がまとまらないこともあります。 離婚の場合は調停で話がまとまらない場合は、申立をして離婚訴訟になりますが、相続の場合は性質的にうやむやにできないものなので、調停で話がまとまらなければ、即遺産分割審判になり、公権的に判断されることとなります。これを乙類審判といいます。…
相続放棄の期間はいつまで?
「父親が亡くなってから半年後、やっと落ち着いたと思ったら、突然父親宛ての借金の督促状が届き、父親に多額の借金があったことが判明した。」よくあることです。 こんな場合、どうすればよいのでしょうか? 相続の種類 相続が開始した場合,相続人は、亡くなった方の財産を受け継ぐかどうかを決めることが出来ます。 具体的には、相続人は、次の三つのうちのいずれかを選択できます。 相続の種類 単純承認 相続人が、亡く…
遺言書が無効になる危険性
自分の死後に、子どもたちなどの相続人が揉めることがないように、しっかり遺言書を作っておきたい。そう考える方が増えているようです。 民法では、遺言書で必ず記載しなければいけない事項や守らなければならない方式など、遺言書を書く上での約束事が定められています。そして、これらの約束事が守られない場合は、その遺言書が無効になってしまうことがあります。 あなたにとって大切な遺言が無効になってしまうことのないよ…
相続税を抑えるための申告
「相続の申告が遅れてしまって、重い相続税を払わなくてはならなくなってしまった」、「相続で得するはずが、知識が無かったばっかりに税金で大損してしまった」 このような話をよく聞きます。そして、相続財産が多ければ多いほど、損する金額も多くなってしまい、涙をのむことになってしまいます。あなたの財産を守るために、このページでは相続税についてご説明いたします。 相続税の申告期限 相続税の申告にあたっては、相続…
スムーズな遺産相続手続のために(預金)
遺産分割協議でもめて一苦労。その後、手続の中でさらにもめる。そんなことにならないように、取得財産が確定したらスムーズに財産の名義変更を行うことができるよう預金等の扱いについてご説明いたします。 預金の名義変更 被相続人が死亡すると、遺産分割協議が終わるまで、その預金は凍結されてしまいます。 そこで、協議が終わったらすぐに、その金融機関へ行き名義変更又は解約・払戻の手続きを行うこととなります。ただし…
スムーズな遺産相続手続のために(登記)
遺産分割協議でもめて一苦労。その後、手続の中でさらにもめる。そんなことにならないように、取得財産が確定したらスムーズに財産の名義変更を行うことができるよう、相続登記についてご説明いたします。 不動産の登記 取得財産に土地や建物がある場合、登記を行います。具体的は、所有者変更の「所有権移転登記」をその不動産を管轄している登記所(地方法務局)で行います。 登記が完了したら「登記済証書」が交付されますが…