固定資産税評価額と課税標準額の計算

 Q: 先日父が他界し、現在相続手続きを進めています。相続税の計算をする上で固定資産税評価額、課税標準額というものがあるとききました。どのように計算され、どのように税額に関わってくるのでしょうか

固定資産税評価額とは、固定資産税や不動産取得税、相続税や贈与税を計算する上で基準となる、不動産の評価額のことを言います。相続の際には相続税の計算のときに現れます。相続税は、被相続人の相続財産を合計した額が基準になりまので、当然固定資産税評価額が高いほど相続税が高くなることになるでしょう。

さて、固定資産税評価額は、国の定めた基準により、3年に一回、市町村が計算することになります。勿論上下がありますが、土地は時価の約7割、建物は建築費の6割くらいで計算される傾向にあるようです。固定資産税評価額は、市町村の税務課にある台帳を知ることが出来ます。早めに確認しておくといいでしょう。

一方、課税標準額とは、それに税率をかけることで税額が分かるというものです。原則として課税標準額と固定資産税評価額は同じですが、住宅に関しては税の軽減措置などが存在するので、固定資産税評価額にそのようなものの計算を終えたものが課税標準額になるということです。

実際の金額の計算方法は、なかなか専門家でないと難しいものがあります。不安であれば一度専門家にご相談ください。当法律事務所でも日本全国からの相談を受け付けております。