ダウンロードしたエンディングノートの効果

先日父が他界しましたが、生前エンディングノートを作成したようです。どうやらネットでダウンロードしたもののようでした。エンディングノートにはどのような効果があるのでしょうか

最近はエンディングノートを作成される方が増えているようです。エンディングノートとは、生前に、家族へのメッセージや自分の資産、葬儀、埋葬の希望や、その他やってほしいことなどを記録しておくものです。現在、さまざまなものが発売されているほか、無料でネットからダウンロードできるものも多く存在しています。

さて、エンディングノートの効果ですが、基本的に法的効果はありません。遺言は法的効果が当然存在しています。ただし、遺言に法的効果があるのは、「法で規定された規定の書式」をみたしているからです。そのダウンロードしたエンディングノートの書式を見ていないのでなんともいえませんが、普通のエンディングノートは遺言状としての効果をみたしていません。

ということで、エンディングノートに希望が記載されていてもそれに相続人が拘束されるわけではなく、遺言状がなければ、相続人同士で話し合った上で、解決しなければ法定相続分にしたがって遺産分割をすることになります。ただし相続に関しては、あくまで相続人の話し合いでできた合意が優先されます。ということは当然相続人同士でエンディングノートの意思を尊重するということになれば、そういった割合の相続分割が可能なわけです。