遺言の効力は?(広島県におけるご相談例)

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また、相続以外の問題も広く取り扱っていますので、どのような問題であってもお気軽にご相談ください。

このページでは、以前、広島県の方からお受けしたご相談についてご紹介します。

広島県における遺言の効力についてのご相談

広島に土地・建物を持っていたAさんが亡くなり、その子供であるBさん、Cさんが相続人になりました。

2人が遺産分割協議を行っている折に、Aさんが残したと思われる遺言がでてきました。その内容は、「広島にある土地・建物は全て子のBに相続させる。子のCには相続させない」というものでした。

しかし、この遺言は、いわゆる遺言書として残されていたのではなく、テープレコーダーによってテープに録音されたものでした。

たしかに、テープに録音された音声はAさんの声に聞こえるものであり、AさんはCさんのことをこころよく思っていなかったことも本当のことであったので、この遺言は本物の可能性が高いものでした。

ところが、この遺言は全く無効になってしまったのです。遺言は、被相続人の死後にその効力が生じるという性質もあり、本物かどうかの確認が難しいため、要式が法律で厳格に定められています。そして、それ以外の方式によるものは全て無効なのです。

そして、テープでの遺言は法律で認められておらず、仮にこの遺言が本物であったとしても無効になってしまうのです。

このような場合もありますので、遺言が有効かどうかの判断に困った場合は弁護士に相談してみてください。