相続登記の重要性 -町田市におけるご相談例

相続登記とは

相続の発生のために生じた不動産名義の変更等は、相続登記という方法によって、役所に届けなければいけません。

これは、とくにいつまでに手続きしなければならないということはないのですが、あまり放っておくのはおすすめできません。町田市での次のような事案をみてみましょう。

町田市での事案

町田市に住むAさんは、父親のXさんの死亡によってその土地を相続しました。実は、AさんにはBさんという妹がいたのですが、Xさんは遺言の中で、「土地はすべてAに相続させる」という内容のことを書いていたのです。

なので、町田市にあるXさんの土地はAさんが相続することになりました。しかし、Bさんは、法務局へ行って、「この土地はAさんと半分ずつ相続した」という手続きをし、法定相続分による相続が行われた、と嘘をつきました。

さらにBさんは、土地のその半分を何も知らないPさんに売ってしまい、しかもそのお金を全部使ってしまいました。あとでこのことを知ったAさんは驚いて、Pさんにその土地の返還を請求しましたが、Pさんは登記を信じてお金を払って土地を買ったわけで、何も悪くないのです。

何が問題だったのか

Aさんは、相続が起きたときに、土地の名義を自分のものであるという手続き、つまり相続登記をしていませんでした。これを利用して、Bさんがこの土地は自分のものであるとして売却し、問題となったわけです。

このように、相続が起きて不動産の所有者が変わったら、相続登記を行うということが、非常に重要なこととなってくるわけです。