沖縄における遺産分割協議の事例

今回は沖縄で起こった相続問題を一つご紹介します。

子供が大きくなり、独立していったため、両親は実家で、子供たちはそれぞれの世帯で暮らしているといった場合はよくあることですが、沖縄に住んでいるAさんの一家もそういうケースでした。

Aさん夫妻は沖縄に先祖代々住んでいるのですが、Aさんの長男Bさんは沖縄を離れ、東京で暮らしていました。次男のCさんはAさん一家と共に住んでAさんの身の回りの世話をしていました。そんな折、Aさんが亡くなってしまい、Aさんの遺産を相続することになりました。

遺産は基本的に、遺言があればそれに従い、なければ相続人で遺産分割協議を行うか、あるいは法律で定められた相続分(法定相続分)に従って相続することになります。

Aさんは遺言を残していなかったため、遺産分割協議を行うことになったのですが、ここで一つ問題になるのが、遺産分割協議が行われる場所です。

遺産分割協議は相続人全員が参加し、全員が合意しなければなりません。ですから、BさんとCさんが二人で行う必要があります。

沖縄~東京間は非常に離れていますから、遺産分割協議のためだけに何度も往復することはかなりの負担になることになります。そのような場合は、どこで遺産分割協議を行うか、というのも相続人の間で話し合って決める必要があるわけですね。

もしもそれがまとまらない場合は、調停の相手方の所在地を管轄する裁判所に申立てをすることになっています。

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