不動産鑑定評価の方法

不動産鑑定評価とは

不動産鑑定評価とは、その名の通り、不動産の価値を鑑定して、評価することですが、そもそも、どうして不動産鑑定評価が必要なのでしょうか。

不動産は、動産(例えば、ボールペン)と違って、同じものがいくつもあるわけではありません。一つ一つの不動産は特別なもので、動産のように個性がないものではありませんから、価値を決めることが難しいのです。

とはいえ、不動産の価値がわからないと、遺産分割や離婚時に財産分与を計算するときや、不動産を賃貸するとき、あるいは不動産を担保にお金を借りるときなどに、困ることになってしまいます。そのため、不動産鑑定評価が必要なのです。

不動産鑑定評価の方法

不動産鑑定評価においてよく用いられる方法は、(1)原価法、(2)取引事例比較法、(3)収益還元法などです。

(1)原価法は、その名の通り、その不動産がそのものとして持っている価値を主に見たものです。

(2)取引事例比較法は、他の不動産がどのぐらいの価格で取引されているのかと相対的に比較することで価値を算出します。

(3)収益還元法は、その不動産に対して、どのぐらいの需要か(要するに、その不動産を借りて住みたい!という人がどれぐらいいるか)を鑑みて価値を算出します。

不動産鑑定評価は、専門家でないと行うことができませんが、簡易な鑑定なら大手の不動産取引業者がかなり正確に(しかも無料で)行ってくれます。まず、弁護士などの専門家に相談しましょう。