遺産分割協議書ってなんですか?

遺産分割協議書の意味

遺産分割協議書とは、何なのでしょうか。

簡単にご説明すると、相続人が話し合って遺産の分け方を決めることを遺産分割協議といいます。このときに、合意の内容を書面に残しておきます。この書面を遺産分割協議書といいます。

遺産分割協議書の前に

しかし、相続の際には、遺言がまず優先します。

ということで、相続が開始したらすぐに遺産分割協議書の作成にとりかかろうとするのではなく、まずは遺言があるかどうかを調べることが先決です。

ただ遺言があった場合も、発見した後にはすみやかに弁護士に相談して、法的に有効なものかどうかをチェックすることが望ましいでしょう。

法定相続分と遺産分割協議書

遺産分割協議を経て、法定相続分と同じような分け方で話し合いが決着するときがあります。

しかし、必ずしも民法の定める法定相続分の通りに相続財産を分けなければいけないわけではありません。むしろ、「親の介護をする長男がすべての相続財産を相続する」ような取決めをしたり、「家業を存続させるために、家業を継ぐ意思のある子どもが店舗を含めた相続財産のうちのほとんどの部分を相続し、残りの相続人は法定相続分に満たない程度の預金を相続する」など、事情に合わせた取決めがなされることも多いのです。

ただ、この話し合いは一筋縄でいかないことが一般的であり、無用な争いを避けるためにも弁護士に依頼することがおすすめされます。