埼玉での相続問題

埼玉は東京にも近く、平間法律事務所への相続案件でのご相談も多くなっています。

最近では、このような事例がありました。

埼玉に土地・建物を保有していた父親が亡くなり、遺産を相続することになったAさんですが、父親が多額の借金を抱えていたため、埼玉の土地・建物を処分して得られるお金と、借金とのどちらが多いのかもよくわからないということでした。

そのような場合に取る方法として、(1)相続放棄と、(2)限定承認があります。

相続放棄とは

今回のケースで言えば、相続放棄とは、埼玉の土地・建物、借金など全ての権利義務の相続を一切放棄することです。ですから、プラスにもマイナスにもならないわけですね。

相続放棄をした場合、相続人は、はじめから相続人にならなかったものとみなされます。(民法939条)

限定承認とは

今回のケースで言えば、限定承認とは、埼玉の土地・建物、借金など全てを評価して、プラスであれば相続し、マイナスであれば相続しないということです。

なんとも都合のいいように思えますが、そこにはやはり難点があり、限定承認は相続人が数人いる場合は全員で行わなければならないことになっています。

また、評価にも時間を要します。そうした手間を考えると、相続放棄してしまったほうがよいことが多いと言われています。どちらにせよ、弁護士に一度相談してみることが大切です。