寄与分を多く又は少なく見積もる

寄与分とは

寄与分とは、相続人が亡くなった方のために、特別の貢献をした場合の、貢献の度合いです。複数の子どもがいるなかで、そのうち1人の子どもだけが亡くなった方の介護をしていたとしましょう。介護をしていた子どもと、他の子どもが得られる相続財産の取り分が同じだったら不公平ですよね。このような不公平を調整するために、介護など特別の貢献をした相続人に対しては寄与分に応じて、相続財産の取り分が増えるのです。

寄与分を多く又は少なく見積もる必要性

寄与分の見積もりは簡単ではありません。たとえば、先の例でも、介護がどれだけの金銭的価値があったのかを正確に評価することは難しいですよね。介護に限らず、事業を手伝っていたという場合も、事業にどれだけの貢献をしたのかを金銭的価値で測ることは難しいのです。

このように、寄与分の見積もりは、明確な基準がないため、多く見積もったり、少なく見積もったりすることが可能なのです。

そして、自分の寄与分を多く見積もれば、自分に有利になります。逆に他の相続人の寄与分を少なく見積もっても、自分に有利になります。このように、寄与分の見積もりは、遺産相続を有利に進めるポイントの1つです。

自分に寄与分があるとお考えの方や、他の相続人が寄与分を主張してきたという方は、是非無料の電話法律相談をご利用ください。寄与分の絡んだ遺産分割を多数経験している弁護士が、寄与分の見積もり方のアドバイスをさせていただきます。